【緑・時計・嫁】という3つのキーワードで作った自作小説

自作小説

タイトルにも書きましたが、【緑・時計・嫁】という3つのキーワードを使って小説を書いてみました。

ちなみに、キーワードは適当なものです。

このキーワードを使って書いてほしいというのがありましたら、リクエスト頂ければ時間のある時に書くかもしれませんので、教えてくださいな。

では以下本文。

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小さなプレゼント

今日は嫁の誕生日。

ディナーに間に合わせるために、仕事を早く切り上げた。

それでも待ち合わせの時間にはギリギリとなってしまった。

汗をかきながら必死に走り続ける。

それから10分程経っただろうか。

目当ての店が見えた。

腕時計をちらりと見て安堵する。

なんとか間に合ったようだ。

店先ではもうすでに嫁が待っていた。

「お疲れ様」

そう言って笑顔で労ってくれた。

なにか言葉を返そうかと思ったが、息が苦しく声が出ない。

日頃の運動不足の結果である。

「とりあえず落ち着くまで待ってるよ」

と言われ、「すまん」と声を絞り出して店先に置いてある椅子へと座った。

ようやく一息つき、そういえばこのプレゼントで喜んでくれるのだろうかと俺は突然不安になった。

だって……あんなので……ホントに?

いや、まぁでも嫁が欲しいって言ったんだから間違いないか。

そう自分に言い聞かせ、息も落ち着いたので二人で店に入った。

 

住宅街にひっそりと佇む、フランス料理の店。

味も見た目も抜群なコース料理を楽しみ、あっという間に締めのデザートが運ばれてきた。

そしてここで俺は、手提げ袋からリボンの包装がされた箱を取り出した。

「誕生日おめでとう。これプレゼント」

「ありがとう!」

嫁は笑顔を浮かべながら、プレゼントを受け取った。

「開けていい?」

「勿論」

嬉しそうにリボンを解いていく嫁。

その表情を見るとこちらも嬉しくなる。

ここでまた、不安がよぎった。

(ホントにあんなもので喜んでくれるのか……?)

いや、気にし過ぎだ!

嫁が日常の中でふと言っていた、欲しいモノの情報をまとめると

『小さなペット』『緑色のもの』『癒されるもの』

といったキーワードである。

今回用意したものは、正直癒されるのかは俺の感覚では分からないが、当てはまるものとしたらあれしかない!

という結論に至り、購入したものだ。

嫁はというと、リボンと包装紙を外し、箱を開ける段階まで来ていた。

「じゃあ開けるね」

満面の笑顔でそう言う嫁。

「おう……」

様々な思いが頭を駆け巡って行く中で、箱が開けられた。

そしてその中を見た嫁の顔に笑顔……ではなく恐怖の色が浮かび、

「ぎゃぁーーーーーー!!!!」

という絶叫にも似た悲鳴が店内に響き渡った。

うん。

なんとなくこうなることは分かってた。

でも嫁が言っていたモノにぴったり当てはまるプレゼントが他に思い浮かばなかったんだ。

テーブルの上に置かれた、その緑のプレゼントは、嫁の反応が不満そうに口を膨らませゲコゲコと鳴いていた。

 

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