【2100年・丸・ピラミッド】という3つのキーワードで作った自作小説

文章関係

またまたリクエストを頂けたので書いてみました。

【2100年・丸・ピラミッド】

という3つのキーワード。

良ければ読んで下さい!

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恋と友情

俺には夢がある。

これまでの人生で大きなことをなにも成し遂げてこなかったが、今回は本気だ。

その夢とは、ピラミッドを見に行くことだ。

親に頼ることなく自分で稼いで必ず実現させてみせる。

とその時、声をかけられた。

「なに見てんの?」

そう言いながらこちらの席に近づいてきたのは、同じクラスの黒瀬 丸というやつだ。

皆からはマルちゃんと呼ばれている。

可愛らしい顔立ちから男子にも女子にも人気がある。

家が近所なので、こいつとは幼稚園からの幼馴染だ。

くりくりとした大きな瞳で、俺が見ていたピラミッドの情報が載っている雑誌を覗き込んで来た。

その瞬間、ふわりと良い匂いがした。

「ピラミッド好きなの?」

「ああ、見に行きたいと思ってるんだ」

「そうなの!? 私も見てみたい!」

と丸は言った。

そして

「お金はどうするの?」

と聞いてきた。

「500円玉貯金をしてるよ」

「ほうほう、いくらくらい貯まった?」

「まだ2万円」

「……2100年くらいまでかかりそうだね」

確かにそれ位かかるかもな。

敢えて考えないようにしてたのに、改めて現実を認識させられて若干凹んだ。

心の中を察したのか、丸が明るい声で提案をしてきた。

「じゃあ部活作っちゃおうよ!」

「……」

こいつは何を言っているんだろう。

「エジプト研究部を作って、遠征という名目で旅行に行けばいいんだよ! 一緒にエジプト行こうよ!」

旅行って言っちゃってるし……。

昔からこいつはバカである。

そこが皆から愛されている理由でもあるのだが。

クラスメイトが俺たちの会話を聞いていたらしく、

「二人でエジプト行くの? なになに、新婚旅行?」

と女子が言ってきた。

他の女子も「もう付き合っちゃいなよ」とからかってきた。

正直辞めてほしい。

周りのキャーキャーという黄色い歓声を無視し、俺は丸に話しかけた。

「こんな部活作れる訳ないだろう」

「やってみなけりゃ分からないよ!」

そう言って丸は俺の腕を握って強引に席から立たせて、どこかへ連れて行こうとする。

「おいおい、突然どうした」

こういう唐突な行動も昔からなので、あまり驚きはしない。

「職員室に行って、さっそく部活発足の申請をするの」

「行動早すぎだろ……」

「ちなみに部員は、あたしとあなたの二人ね」

「丸も入るのかよ!?」

それには流石に驚いた。

だって丸は既に部活に所属しているからだ。

「まあ二人でやればきっとエジプト行くのもなんとかなるでしょ!」

笑いながら丸は上機嫌に言った。

そして俺の手を握ってきた。

……。

……。

そして俺は手を振り払った。

何故かって?

だってこいつは男だからだ。

 

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